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アニメ、ミリタリー関連のグッズを製作・販売する「Kサプライ」です。商品のご紹介や近況報告をしていきます。
■ご無沙汰しております。担当Kです。
このブログ、タイトルに「日記」とあるのに、実質「月記」となってしまっていますね。すみません…。

■お蔭様でご好評頂きました限定版/通常版識別帽の販売も一段落しまして、現在「整備中隊クルー用ジャケット」「クルー用ベースボールジャケット」の受注準備を行っております。4月のイベント会場ではお客様からのご質問に「6月中に受注開始予定です」とか答えておりましたが…すみません。全然間に合いませんでした…。

■あまりに長い間、弊社からの発表が何かしら無いと「結局あの企画はどーなったんだ?」と不安になられる方もいらっしゃるかと思います。ですので、今回は「今こんな事をやっています」というご報告を致しましょう。

■「整備中隊クルー用ジャケット」は、ネームテープ部にご希望の「お名前」「階級」を刺繍する事が出来ますが、ここで重要になるのが「統合戦闘航空団における階級制度」です。

■皆さんは軍隊の階級はどんなものをご存知ですか?
二等兵、軍曹、少尉、大佐などはよくアニメや漫画、ゲームに登場する「軍人さん」の階級として登場するので、ご存知かと思います。また、「ケロロ軍曹」やガンダムシリーズなどのヒット作のお陰で、階級の偉い順くらいならなんとなくわかる、という方も多いかと思います。が、この「階級」という「等級区分」は、国によっても、部隊によっても、時代によっても異なるんですね。

■例えば、下級指揮官のランクである「尉官」。一般的に「大尉」「中尉」「少尉」と区分されていますが、イギリス海軍では旧来から「Lieutenant」と「Sub-Lieutenant」の2階級制度。旧ソビエト陸軍では「大尉」と「中尉」の間に「上級中尉」が存在して4階級制度。日本海軍も明治の一時期、範となったイギリス海軍に倣って中尉を廃して大尉と少尉の2階級制度を採っていました。名称も各国軍組織によって異なり、例えばドイツ陸軍では少尉は「Leutant」ですが、武装親衛隊では同階級を「SS-Untersturmfuhrer」(SS下級小隊指揮官)と呼称します。

■軍隊内におけるベテラン兵士集団である下士官のランクも、現在の陸上自衛隊は「陸曹長」「一等陸曹」「二等陸曹」「三等陸曹」の4階級ですが、旧陸軍時代は名称が異なり「曹長」「軍曹」「伍長」の3階級制。現代の空軍は最新鋭の機器を扱う関係から、技術職である下士官団の層が厚く、例えば現代のアメリカ空軍では「Chief Master Sergeant of the Air Force」(全空軍下士官の中で一人だけ任命される名誉階級)から「Staff Sergeant」まで10階級制となっています。(第二次世界大戦時は6階級制)

■また、これらの階級呼称をどう訳すか、という事も問題になります。一般的に「Sergeant(サージャント)」は「軍曹」と訳されます。
(「ケロロ軍曹」の英語版タイトルは「Sergeant Frog(カエル軍曹)」)
が、米軍内でその一つ上の階級である「Staff Sergeant」を日本語に訳す時はどうなるでしょう。
この場合、「軍曹」の一つ上なので便宜上「曹長」になる訳ですが、元のStaffという単語の意味は消失してしまっています。では更にその上の「Sergeant Major」は?「Master Sergeant」は?…というように、軍隊の階級名称は中世~近代の欧州の軍隊時代から引き継がれている伝統的な固有名詞である為、翻訳が非常に難しいんですね。ですから等級が増えた現代の軍隊では適当な訳語が無い-下士官だけでも伍長・軍曹・曹長の3つでは訳語が足りない-という問題が発生してしまいます。

■また、軍隊内での地位・給与(ペイグレード)は同じでも、管理職と専門・技術職で呼称が異なったり(一例:米海兵隊では1st SergeantとMaster Sergeantは同じ地位)、技術職として下士官待遇は受けているものの、部隊の指揮権は無い(一例:米軍における「Specialist:特技兵」制度)階級など、非常に複雑なんです。

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■前置き(蘊蓄?)が長くなりましたが、とにかく、軍隊の階級制度というのは国や時代によってバラバラで、単純に階級が高い順に、または低い順に並べただけでは組織間で階級にズレが生じてしまう、また日本語へ翻訳する際もズレが生じたり、元の階級とはかけ離れた意味になってしまうといった問題があるという事を知っておいて頂きたいのです。

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■お待たせしました。ここからストライクウィッチーズのお話です。

 現在企画を進めている「整備中隊クルー用ジャケット」には階級を刺繍出来るとありますが、この階級の設定を定めるトコロから始めなくてはなりませんでした。
 ご存知の様に、ストライクウィッチーズ世界における「統合戦闘航空団」、それを統括する「連盟空軍」は、我々の世界における「国連軍」の様な組織です。扶桑皇国やブリタニア、カールスラントといった様々な国家の軍隊から兵員が派遣されている訳ですが、各員が原隊の階級制度・階級名称のままでいると部隊統制上非常に不都合です。同じ整備中隊のクルーなのに、カールスラント空軍から派遣された整備兵が自分の階級を"ウンターフェルトヴェーベル"と名乗って、スオムス航空隊出身の整備兵が"バンリッキ"と名乗っては上下関係が分からないのです。
■ですから、各国軍で異なる階級制度を並列化する為の「連盟空軍向けゼネラル・ランク」(原隊の階級からコンバートされる共通階級)というものを今回新たに設定する必要がありました。
※これに似た制度は現実の世界でも存在しており、例えば北大西洋条約機構軍NATOでは「NATO階級符号」という階級並列化の為の制度が定められています。


【連盟空軍ゼネラル・ランクの制定】

ゼネラル・ランクは連盟空軍内の一般・支援兵科における階級制度とする。
各ウィッチはブリタニア空軍式表記の他、原隊での階級制度・階級呼称を尊重し、使用し続ける事が認められる。


【第501ストライカーユニット整備中隊「ブルーム・キーパーズ」階級一覧】

(扶桑語訳:公式表記(武語):武語での略称)

少佐:Major:MAJ

大尉:Captain:CPT
中尉:First Lieutenant:LT
少尉:Second Lieutenant:2LT

准尉:Warrant Officer:WO

最先任曹長:Command Chief Master Sergeant:CCM
 ※航空団以上に1名配属 整備中隊には不在
先任曹長:Chief Master Sergeant:CMSGT
 ※中隊における最上級下士官
上級曹長:Master Sergeant:MSGT
曹長:Staff Sergeant:SSGT
軍曹:Sergeant:SGT
伍長:Corporal:CPL

兵長:Leading Airman:LDA
上等兵:Senior Airman:SRA
一等兵:Airman First class:A1C
二等兵:Airman:AMN

※連盟空軍内部でも過渡期の表記であり、時期によっては異なる場合があります。

■上記の階級制度を、今回ジャケットの製作に当たり新たに設定させて頂きました。
設定に関してはストライクウィッチーズの軍事考証担当の鈴木氏にご協力と承認を頂いております。
 整備中隊クルー用ジャケットをご注文の際は、上記よりご自分の階級をお選び頂く事になりますが、以前お知らせした通り、階級については以前高村監督、鈴木さん、担当Kで打ち合わせさせて頂いた際に「高村監督・島田フミカネ氏は501整備中隊で最高位である『少佐』、鈴木氏は次席である『大尉』待遇とする」とさせて頂きました。よって一般の方からのオーダーでは『中尉』以下の階級となります。
(担当Kは、中隊の『先任曹長』の階級を頂きました)

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■識別帽同様、次回作の整備クルー用ジャケットも「架空のミリタリーユニフォームとして、いかに現実味のあるジャケットにするか」という点にトコトン拘わらせて頂いています。それに伴い、今回の階級制度のような「バックグラウンド」となる設定も新規に設定させて頂いています。その為、関係各所様からの承認を頂く為に色々と時間が掛かっていますが、どうかご理解頂けますと嬉しいです。

近日中にまた進捗状況をご報告出来るかと思います。それでは!


(今全文読み返してみたら「■お待たせしました。」から前の部分丸ごとイラナイじゃん!という事に気が付いてしまった)
担当K
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(有)Kサプライのウェブ担当Kです。こちらのブログで弊社の企画商品や製作進行状況などをご報告していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
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